日本語能力試験は、日本語を母語としない人たちの日本語能力を測定し認定する試験として、1984年に、国際交流基金と日本国際教育支援協会(当時:日本国際教育協会)の2団体が共催で開始いたしました。試験開始初年度は15か国で実施され、約7,000人が受験いたしましたが、2011年には世界62か国・地域の約61万人が受験する世界最大規模の日本語試験に成長いたしました。これもひとえに関係者の皆さまのご支援、ご協力の賜物と存じます。
日本語能力試験は試験開始以来、四半世紀を経て、近年、様々な変化を遂げております。2009年には、それまで年1回12月にのみ実施していた試験を、7月と12月の年2回の開催といたしました。また、2010年には、これまで継続的に蓄積されたデータの分析に基づき、多様化した学習者のニーズに対応すべく、よりコミュニケーション能力を重視した、新しい「日本語能力試験」を開始いたしました。
日本語能力試験は、いまでは世界中で活用されています。私どもは、これからも、あらゆる学習環境にある、様々な日本語学習者が、公平に、そしてより多くの受験機会を持つことができるよう、日本語能力試験のさらなる普及、充実のためにより一層努力してまいります。
2012年5月
独立行政法人 国際交流基金
公益財団法人 日本国際教育支援協会