日本語はあいまいな表現が多くて難しいです。働いていても、時々同僚が伝えたいことの意味がわからなくなる時があります。「そうかもしれません」って、一体どっちなの?って。
そうですね。あと、ドイツ語や英語と違って、日本語は動詞が文章の最後にくるので、話を最後までちゃんと聞かないと相手の意図がわからなくなりますね。
私は擬態語や擬音語が面白くて大好きです。「ぴかぴか」と「きらきら」は、え?何が違いますか?って驚きました。
台湾でも、「ぴかぴか」と「きらきら」のような違いはないです。
ドイツ語にもないですね。でも、そういう微妙な表現の違いにこめられた気持ちはわかるような気がします。それをドイツ語に訳したら説明書のようにぼう大な文章になってしまうと思うんですが、それが日本語だとほんの一文におさまっているのがすごいなと思います。ぼくが日本語で好きなのは、手紙の最初や最後に入る、季節のあいさつです。夏の時期には「きびしい暑さが続きますね」など、他の季節にもそれぞれのあいさつがありますよね。
インドネシアには日本のような四季がないので、季節のあいさつのようなものはないです。
ドイツには四季がありますが、手紙ではすぐに用件に入ります。でも、話し始める前に、まずそういうあいさつがある方が相手に親しみを感じます。私たちは今、同じ季節の中で生きているもの同士なんだという、相手とのつながりが深まるような感じがするんですよ。
本文のおわりです